12月2日、広島サンプラザホールにて、広島ドラゴンフライズと滋賀レイクスターズのリーグ第10節が行われた。

 前節の宇都宮ブレックス戦から約2週間の空白を置いてリーグが再開。戦術面などチームの立て直しを図って臨んだ一戦だったが、序盤から滋賀に押し込まれる形となった。

今節から帰化選手となったトーマス・ケネディー選手。滋賀戦では25得点を挙げ、おりづる賞を獲得した。

<1Q>
今節からトーマス・ケネディが帰化選手となった広島は、ジャマリ・トレイラー、ケネディ、グレゴリー・エチェニケを同時に先発起用。しかし開始から守備が機能せず、滋賀にスリーポイントを決められる。攻撃では田中成也、岡本飛竜のスリーポイントや、エチェニケのゴール下シュートなどで追撃するが、23-29で1Qを終了。

<2Q>
広島はケネディがスリーポイントで得点するも、個人の単発の得点が目立ち、リズム良く得点を重ねられない。この間、滋賀の晴山ケビンを中心にスリーポイントを確率良く決められ、41-57で前半を折り返す。

<3Q>
後半も滋賀の勢いを止められず、簡単に得点を許しリードを広げられてしまう。アイザイア・マーフィーのスリーポイント、田中のバスケットカウントで得点するが、点差を縮める突破口は見つからず、67-90で終了。

<4Q>
終盤に田中がスリーポイント、ディフェンスリバウンドからマーフィーが速攻でレイアップを決めるなど追い上げを見せたが、時すでに遅し。猛追届かず、97-109で滋賀に敗退した。

『外国籍選手』から『帰化選手』へと変更になったトーマス・ケネディを先発投入するなど、通常とは違う布陣で臨んだ広島だったが、まさかの100点ゲームで滋賀に完敗。次節(12月5日)は敵地に乗り込み、秋田ノーザンハピネッツ(東地区7位)と対戦する。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「バイウィーク期間でケネディ選手も日本国籍を取得し、準備をしてきた。今日のゲームはディフェンスの部分で109点取られてしまったが、そこは大前提で修正していかなければならない部分。そういうところをなぜやられたのか、どう守るのか、突き詰めていかないといけない。マイナスなことだけではなく、プラスなこともよく見られるゲームだった。ケネディ選手も帰化選手になり、その強みを活かしていきたい。これからハードなスケジュールで準備期間は短いが、修正すべき部分は修正し次に臨みたい」

トーマス・ケネディ
「試合に勝ちたかったという気持ちでいっぱい。トレイラー選手、エチェニケ選手とプレーできたことは良かったが、ディフェンスはこれから改善していかなければならない。具体的に改善する部分は、コミュニケーションやディフェンスのローテーション、リバウンドの部分だと思う」

田中成也
「バイウィーク期間にケネディ選手の帰化申請も通り、ビッグラインナップの練習もしてきた。それを試合で表現できるかが1 番準備してきたところ。その点においてオフェンスの展開が重くなり、相手に走られてしまう部分が多かったので、そこをチームとして完成度を高めていきたい」

■試合結果
2020-21シーズン第10節/12月2日/広島サンプラザホール
●(4勝12敗/西地区8位)広島ドラゴンフライズ 97-109 滋賀レイクスターズ(7勝9敗/西地区5位)〇
(1Q:23-29.2Q:18-28.3Q:26-33.4Q:30-19)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ
滋賀/村上駿斗、狩俣昌也、ジョーダン・ハミルトン、晴山ケビン、アンガス・ブラント