12月20日、広島ドラゴンフライズとサンロッカーズ渋谷のリーグ第14節GAME2が行なわれた。前日のGAME1は敗れたとはいえ、前半は東地区の上位に位置する渋谷に肉薄。守備面の修正を施した上で、勝負のGAME2に臨んでいった。

GAME2でも24得点を記録したトーマス・ケネディ選手。リバウンド、アシストの面でもチームに貢献した。

<1Q>
 広島は開始からターンオーバーを犯し、渋谷のライアン・ケリーに先制のレイアップシュートを許す。渋谷に試合の主導権を握られるが、広島はトーマス・ケネディのスリーポイント、グレゴリー・エチェニケのゴール下で徐々に追い上げを見せる。クォーター終盤にはケネディ、アイザイア・マーフィーの連続得点で差を詰め、26-27で第1クォーターを終了。

<2Q>
 広島はマーフィーが連続得点するも、ターンオーバーから渋谷のケリーにダンクシュート、石井講祐にスリーポイントを簡単に決められてしまう。我慢の時間帯で攻守ともに粘り強くプレーしきれず、一気に渋谷の流れとなったところで前半が終了(43-55)。

<3Q>
 広島はケネディ、ジャマリ・トレイラーがオフェンスリバウンドから得点につなげ、追い上げを見せる。渋谷のケリーに要所で得点されるが、グレゴリー・エチェニケがゴール下でバスケットカウントを獲得し試合の流れを引き寄せる。終盤にはジャンプシュートも決め、第3クォーター終了時には62-71と点差を一桁台にまで詰めてみせた。

<4Q>
 広島はトレイラーがゴール下を決めるが、ターンオーバーからジェームズ・マイケル・マカドゥにレイアップシュートを決められ、なかなか点差を縮めることができない。しかしクォーター中盤からは粘り強い守備で流れをつくり、トレイラーのレイアップシュート、朝山正悟のスリーポイントで4点差まで追い上げる。あと一歩というところまで追い詰めたが、最後の最後でターンオーバーを犯し81-89で惜敗した。

 前日は後半に入ったところで一気に崩れた広島だが、GAME2では第3クォーター(19-16)、第4クォーター(19-18)に限れば広島がリード。勝利という目に見える結果からは遠ざかっているが、試合後には堀田ヘッドコーチ、選手ともに反省だけではなく手応えも口にした。次節もアウェーで東地区5位、リーグ第7節で連敗した富山グラウジーズとの対戦となるが、渋谷戦でつかんだ手応えを次こそは勝利という結果につなげたい。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「昨日はターンオーバーが29個、今日も相手の守備のプレッシャーでターンオーバーが増えてしまった。だが最後まで粘り強く諦めず、後半には攻撃で自分たちの良いところがよく出ていた。守備でも前半は50点取られてしまったが、後半に各クォーター10点台に抑えたことで、今後の自信につながる試合だった。今日はアシストが多く、ボールもよく回り良い攻撃を展開できる時間帯が昨日よりも多かった。今、なかなか勝ち星から遠ざかっているが日々成長し、練習でも向上心を持って取り組み次の試合へ準備をしていきたい」

朝山正悟
「厳しい状況が続いているが、昨日は後半崩れたものの前半の20分間は戦えた。今日も中身を見たらまだまだだが、それでも40分間戦えた。ここを自分たちとしてはプラスに考え、この先もチームとして成長できるよう戦っていきたい」

アイザイア・マーフィー
「良い形でスタートが切れたが、後半に小さなミスで流れが相手にいってしまった。今後、修正していきたい。だが、よく戦えたと自分でも思っている。(自分自身は)ここ4、5試合で良くないプレーが続いているが、今日は良いプレーもできた。気持ちを切り替え、B1に慣れていかないといけない。皆から学んで成長していきたい」

■試合結果
2020-21シーズン第14節GAME2/12月20日/東京・青山学院記念館
●(4勝19敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 81-89 サンロッカーズ渋谷(15勝8敗/東地区4位)〇
(1Q:26-27.2Q:17-28.3Q:19-16.4Q:19-18)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、朝山正悟、グレゴリー・エチェニケ、古野拓巳
渋谷/関野剛平、ベンドラメ礼生、チャールズ・ジャクソン、石井講祐、ライアン・ケリー