◆プロ入りは誰も想像していなかったと思う

―それが昨年6月に初登板を果たすと、わずか10試合の登板でドラフト5位指名を受けました。

「誰も想像していなかったと思います。調査書は届いていましたが、自分もまさか指名されるとは思っていなかったのでびっくりしたというのが正直なところです。ただ、諦めかけたこともある中で、自分なりに考えてやるべきことはやってきたという気持ちもありました」

―ご家族は相当喜ばれたのではないですか?

「家族からは『頑張って』と言われました。両親に恩返しをしたいという気持ちは誰にも負けない自信があるので、必ず恩返しをしたいと思っています。あと友達からは、ずっと『お前なら大丈夫』と励ましてもらっていました。ここまで辿り着けたのは、友達のおかげでもあるので本当に感謝しています」

―今年は体力強化がメインになるのでしょうか?

「強化選手として練習させてもらっているので、そこでしっかり一年間戦えるケガをしない体づくりを慌てずにやっていきたいと思います。そして投げられるようになったときに、必ず良いアピールをしたいと思います」

―近年は1年目に三軍でしっかり体をつくって、2年目に一軍デビューする投手が目立っています。

「自分も1日でも早く、1試合でも多くマウンドに立てるように頑張っていきたいと思います」

―昨年はとくに若い選手の台頭が見られました。刺激になるのではないですか?

「もちろん励みになりますが、同時に悔しさもあります。同級生が試合に出ているのに、自分は何をしているんだという気持ちもあるので早く一軍の舞台に立ちたいという思いがあります」