◆若手が成長。菊池涼介・鈴木誠也が戻ってきたときの起用法に注目

 5月29日のロッテ戦。林晃汰に、やっとプロ初本塁打が出ましたね。美馬学のインコース高めの球をライトスタンドに持っていきました。

 逆方向は元々上手に打てていたので、どちらかというとインサイドを引っ張るというのが課題だと思って見ていました。なので、こういった打ち方ができるようになれば、もっと長打が増えてくると思います。将来クリーンアップを打ってほしい選手なので、この感覚を大事にしてほしいですね。

 やはり林みたいな選手は、結果ももちろん必要ですが、強いスイングで威圧感を与えることができるかが重要です。「ちょっとでも甘いところにいったら一発を浴びるかもしれない」と投手をビビらせるスイング。ヤクルトの村上宗隆やドジャースの筒香嘉智みたいな選手になってもらいたいですからね。

 コロナで離脱していた選手が徐々に実戦復帰してきました。6月2日からは菊池涼介が一軍に合流するとの報道もあります。ここ数試合、起用されているメンバーを見てみると、左打者が多く、左右の打者のバランスに偏りがあり、菊池や鈴木誠也の離脱の痛さを感じていました。なので、菊池が帰ってくると打線も安定し始めるはずです。交流戦後半戦に向けて、勢いを取り戻してもらいたいですね。