◆2大エースのDNAを継いで 独自のエース像構築を

大瀬良が黒田博樹、前田健太という大エースと共に戦った経験は大きい。

  最後に大瀬良はなんといっても黒田、前田と2人の偉大な投手とプレーした貴重な経験があります。球界を代表する投手のプレーを間近で見れたというのは、他球団であれば普通は考えられないことですし、大瀬良の野球キャリアを考える上で大きなプラスでしょう。

 大瀬良も年齢を重ねる中で、徐々に自分のことだけではなく、周囲を見渡せるだけの視野を持てるようになってきたはずです。そうした時に、また黒田や前田の姿を思い出すことで、気づくこともたくさんあるでしょう。カープの絶対的エースと呼ばれた2人とプレーした時間やかけてもらった言葉は、大瀬良にとってかけがえのない財産です。ぜひ2人の良かった点を取り入れた上で、2人のやり方に固執するのではなく、大瀬良大地という投手が思い描く自らのエース像をつくり上げていってほしいですね。

 事実、カープの歴代のエースたちが全員同じ考え方、同じ雰囲気だったかと言うとそうではなかったはずです。エースと呼ばれた投手たちはそれぞれ年齢を重ねていく中で、弱点を克服した上で自らの個性をマウンドで表現していました。

 特に今季はこれまでとは比べ物にならないぐらい困難なシーズンですが、ぜひ大瀬良自身多くの投手から目標とされる“エース”を目指してほしいと願っています。