広島の4番から日本の4番へ、そして世界へと羽ばたいたスラッガー・鈴木誠也。現在カブスでクリーンナップの一角を任されている鈴木が、連日好調な打撃を見せ、ナ・リーグ中地区首位を走るチームをけん引している。

 ここでは改めて、日本を代表する打者へ成長するまでの鈴木誠也の軌跡を辿る。今回はプロ4年目の2016年、25年ぶりの優勝を果たしたシーズン終了直後のインタビューを振り返る。

後に、カープの背番号『1』を受け継ぐことになる鈴木誠也

◆調子の波がなかったのは良かった点。ただ、CSと日本シリーズには悔いが残る

─鈴木選手にとって昨季(2016年)はどんなシーズンでしたか?

「一言で言うと、良い経験ができたシーズンでした。結果自体はあまり意識していなくて、ずっと試合に出続けられたことが僕にとって意味がありました。1年間一軍で出場するということを勉強させてもらったのはすごく良かったです」

─シーズンでは打率・335、本塁打29本、95打点と素晴らしい数字を残されました。

「シーズン中は結果を出さないと試合には出続けられないと思っていたので打率は意識していました。終わってみれば調子の波が少なくできていたと思うので、その点は良かったと思います。でも、クライマックス・シリーズ(以下CS)、日本シリーズとあまり良い結果が出なかったので、あれが今の僕の力なんだと感じました」

─ほぼフルシーズンで続けて試合に出続けましたが、長く感じましたか?

「今思えば短かったと思います。でもシーズン中は長く感じましたし毎日試合後はキツかったです。最初の頃は試合後も打ち込みを続けていたのですが、ずっと試合に出ていると次の日のパフォーマンスに影響して良くないと思ったので、途中から数と時間を決めて練習をするようにしていました。でも自分の中で試合後の素振りは、1日の反省を見直す意味があったので、それは毎日続けていました」