プロ7年目の2025年シーズン、一軍出場機会を大きく増やしている育成出身捕手・持丸泰輝。前回出場から実に4年前の2022年と、長く一軍からは遠ざかっていた。二軍で鍛錬を続けてきた持丸が、一軍で出場し続ける難しさとプレッシャー、そして覚悟を語った。(全2回/第1回)
◆改めて味わった、一軍で勝つ難しさ
―今シーズンは開幕二軍スタートでしたが、4月10日に一軍に登録されました。2022年以来の一軍登録を知らされた時の思いはいかがでしたか。
「本当に、これが最後のチャンスだと。そのくらいの覚悟を持って上がってきました。このチャンスを潰してしまったら、もう次はないだろうなと思いました。もちろん一軍に昇格できたことはうれしかったですが、それよりも緊張がすごく強かったことを覚えています」
―4月17日に4年ぶりの一軍出場を果たしてから、出場機会を大きく増やしました。スタメンマスクを被る試合も飛躍的に増えていますが、ここまでを振り返ってみていかがですか。
「正直、ここまでできるとは思っていませんでした。今まで4年間ずっと二軍でやってきたことへの悔しさもありましたし、苦しい思いもしてきました。とにかく一軍で試合に出た時に結果を残せるようにという思いでやってきて、今もなんとか、必死に一軍にしがみついているという状態だと思っています」
―今季初のスタメンマスクは4月19日のDeNA戦、床田寛樹投手とのバッテリーでした。試合は0ー2で敗れましたが、それだけの覚悟を持って臨んだ試合がこうした結果に終わったことを、どのように受け止めていましたか。
「悔しいというよりも、『一軍で勝つのは本当に難しいんだ』と感じました。二軍にいた時ももちろん一軍の試合はチェックしていましたが、いざ自分が一軍で9イニングマスクを被ると、改めて一軍で勝つ難しさを痛感しました。やはり今までなかなか受けることのない投手ばかりだったので、その点ではもっとコミュニケーションを取らないといけないなと感じました。相手打者の長所や短所の研究もそうですし、初めて対戦する打者もたくさんいたので、もっとデータを頭に叩き込んで準備をしなければいけないと思いました。最初に一軍に上がってきたばかりの時は、まだまだ準備不足だなと感じました。ただ、9イニングしっかりマスクを被れたということは、すごく自分にとっても自信になりました。二軍で取り組んできたことを出すことはできたかなと思います」

