カープは現在Bクラスに甘んじているものの、チーム防御率はリーグ上位を推移するなど、投手陣の奮闘が光っている。ここでは、先発、リリーフとして5度の優勝に貢献しカープ黄金期を支えたOB大野豊氏が、独自の視点でカープ投手陣を分析する。ここ数年、夏場の失速が最終順位に大きな影響を与えているカープ。勝負の夏を前に、ここまでのカープ投手陣を振り返る。(第2回/全2回)

5月13日の巨人戦で『100セーブ100ホールド』を達成した、プロ16年目の中﨑翔太

◆苦しさを乗り越え、史上10人目の大記録を達成したベテラン投手

 シーズン前半には、中﨑翔太が100セーブ100ホールドを達成しました。中﨑は2018年の3連覇以降、苦しい時期も経験してきました。ただ、昨季と今季の投球を見ていると、配球面の上手さや自分の球種の中での投げ分けがしっかりできているという印象を受けます。

 これはもちろん、彼の豊富な経験があってこそだと思いますが、「まだまだ俺が引っ張るんだ」という責任感の表れでもあると感じます。そうした責任感が良い相乗効果を生み、中﨑自身も手応えを感じる中で投げることができているのではないでしょうか。

 森浦大輔、遠藤淳志といった中堅の投手たちも、今シーズンの投球内容を見てみると、決して悪い内容ばかりではありません。打たれたことを引きずるのではなく、自信を持ってマウンドに向かっていってもらいたいものです。

 ペナントレースは、これから暑さの厳しい夏場に向かっていきます。カープはここ数年、夏場に大失速してしまう傾向にあります。選手たちには暑さに負けない気持ちの強さを持って、「今年こそは!」という思いで後半戦に臨んでもらいたいと思います。

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