“曲芸打ち”と称される卓越した打撃技術と、初球から振る積極的な姿勢。
魅力的な打撃スタイルを武器に、年々存在感を増し続けている西川龍馬
プロ4年目となる今季、内野手登録ながら外野の一角で出場機会を増やし、主に3番、5番と中軸を託されるなど、広島打線の鍵を握る存在と言える。
勝負の後半戦でさらなる飛躍が期待される、背番号63の今に迫った。

─ 打順について伺いたいのですが、開幕は3番スタートでした。その後5月は5番に定着し、6月からは再度3番が続きました。今季打順についてはどんなイメージを持ってシーズンに入ったのですか?

「正直、開幕前からもあまり打順については考えていなくて、『とにかく、どこでも試合に出たい』ということを優先に考えてシーズンに入りました。それはシーズンに入ってからも今もです。僕の中では3番を打とうが5番を打とうが『試合に出たい』という気持ちは変わらないですね」


─ 5月12日からは27試合連続で5番スタメンが続き、結果が残りました。

「自分の打撃スタイルは別に打順で変わることはないので、多少の意識だけですかね。5番だと4番の(鈴木)誠也の後になりますし、相手投手も誠也との勝負を避けて5番の僕と勝負する場面も多々ありました。チャンスで回ってくることが多かったのでそれを意識しました」