佐々岡カープにおいて、若手野手の筆頭候補として一軍の舞台で活躍した大盛穂。攻守にわたり思い切りの良いプレーで、実力者が集まる外野手においてもスタメンの機会を与えられた。支配下登録選手として初のシーズンを経験した背番号59に、来季への豊富を語ってもらった。

7月24日に一軍初昇格を果たした大盛穂。持ち前の脚力を生かしたプレーでスタメンに名を連ねることもあった。

◆課題の変化球対応のために

— 大盛選手にとっては脚力はもちろん、やはり守備もアピールポイントになってくるのでしょうか?

「僕の中で、守備と走塁はある程度ですけど信頼されてきているのかなと思います。細かい部分を気にして、どんな時も気を抜かないプレーをしていくだけですね。レギュラーになるためには、そこから打ってナンボなのかなと思います」

— フェニックス・リーグではやはり打撃に意識を置いていたのでしょうか?

「打撃は水物ですし、毎日感覚が変わってしまう部分もありますけど、とにかくしっかり土台をつくっていきたいという思いで練習していました」

— ご自身の中でベースとなる形は見つけられましたか?

「良い時もありましたがこだわりすぎず、それを踏まえた上でまた違うことも試して良いのかなと今は思っています」

— 具体的にどのようなことに挑戦をされたのか教えてください。

「打席内で踏み込むときにトップと下半身の位置をしっかり大きくとるようにしています。意識としては強く振ると言うか、がっつくわけではないですけど、投手の球に対して、強く入る意識は大事にしていきたいと思っています」

— 変化球に対しての対応について、手応えはどんなものでしたか?

「性格上『三振したくない』とか『ヒットを打ちたい』とか考えてしまうとどうしても受け身になってしまっていた部分があったので、どんなカウントでも強気の姿勢を見せていくことでスイングも変わってきていると思います」

— フェニックス・リーグでは久々に二軍のコーチから指導を受けましたが、これまでと変わった部分はありましたか?

「東出さん(輝裕・二軍打撃コーチ)や森笠さん(繁・二軍打撃コーチ)からアドバイスを受けて『あぁ、そういうことなのか』と理解できる部分は多くなりました。これまではちょっと難しいとか、分からないこともあったのですが、今年一軍を経験したことでそこは大きく変わりました」

— 最後に来季に向けての目標を教えてください。

「まず一番の目標は開幕一軍をつかんでケガなく一軍に帯同することです。そして今年より1試合でも多くの試合でスタメン出場ができるように全力で頑張っていきたいと思います」