即戦力として期待されるカープのドラフト2位・サウスポー・森浦大輔。2019年のドラフトで指名された捕手・石原貴規と同じ天理大出身の左腕は、角度のあるストレートとキレのあるスライダー、チェンジアップを駆使し、打者を打ち取っていく。ドラフト1位の栗林と共に、1年目からの活躍を目指す森浦にプロでの抱負を聞いた。

120キロ台のチェンジアップとキレのある直球が武器のサウスポー・森浦大輔投手。

◆“心は熱く、頭は冷静に”

─指名順位に対する思いは?

「指名されたらいいなという気持ちで臨んだドラフトだったので、予想よりも遥かに上の2位という順位で指名していただき感謝の気持ちでいっぱいでした。また、大学で一緒にプレーした石原先輩とプロでも一緒にプレーできるという喜びも大きかったです」

─指名後、石原先輩とはどんなお話を?

「石原さんからは『遠投はしっかりやっておいたほうがいい』など、トレーニング面についてアドバイスをもらいましたし、石原さんが1年間プロの投手を見てきて感じたことを、捕手の視点で話をしてくださいました。また、(大野)寮のご飯がとにかく美味しいと聞いたので楽しみです。石原さんは寮の食事のおかげで体重が増えたようなので、カープに来れば必ず体が大きくなるから安心しろと言われました。あと、寮の裏が海と聞いたので、プロ生活に慣れたら釣り道具を持っていきたいなと思っています。大学3年まで釣りが趣味だったので(笑)」

 

─カープの印象を教えてください。

「ファンの方々の熱さが印象的です。実は赤いユニホームは野球人生で初めてなんです。赤でイメージするのは高校の時のライバルだった智弁学園高です。これまで競争相手という意識でしたが、これからは赤のエネルギーを力を変えて頑張りたいですね」

─プロを意識したのはいつ頃ですか?

「小学1年の頃からプロ野球選手になりたいと思っていましたが、強く意識し始めたのは大学3年の頃からです」

─大学4年間で成長したと思うことは?

「実戦感覚ですね。試合でたくさん投げさせてもらえたおかげで、大事な試合でも落ち着いて投げることができ、自分の力を出せるようになりました。そういう意味では心の成長が大きかったと思います」

─アピールしたい点を教えてください。

「全ての球種を見てもらいたいですが、一番アピールしたいのは120キロ台後半のチェンジアップです。そこにストレートとスライダー、カーブを織り交ぜて、とにかく実戦で結果を残していきたいです」

─心がけていることを教えてください。

「気持ちを球に込めて投げるタイプですが、マウンドでは、“心は熱く頭は冷静に”を意識しています。気持ちのメリハリをつけることも心がけています。打たれた試合は悔しいですが、引きずっていてはダメなので落ち込まず、次はどうしたら抑えることができるかをしっかり考えるようにしています」

─目標にされている投手は?

「DeNAの東克樹さんです。大学1年の時に、当時立命大の4年生だった東さんが投げている姿を見て、すごいなと。同じ左投手ということもあり、その時自分も東さんのようになりたいと思いました」