思わず心を奪われる!カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。今回スポットを当てたのは、オフシーズンの話題の的となる「契約更改」。そこに登場するアイテムをオギリマ視点でゆる~く取り上げる!

◆年棒アップを祝って使われる、手作り感溢れる小道具

 オフシーズン、新聞紙面を賑わせる野球の話題の一つが契約更改ではないだろうか。冷静に考えれば、ある人の年収が全世界に公開されるというのもおかしな話である。

 公開されるのはあくまでも「推定年俸」であり、実際の額とは異なることも多いという話もよく聞く。それでも我々は億を稼ぐプレーヤーに心躍らせ、活躍した若手選手の年俸が大幅にアップしたと聞けばわがことのように喜ぶ。

 こうした需要がある限りは、契約更改の報道も続いていくのだろう。

 この契約更改報道を盛り上げようとしてか、ここ最近は交渉後の会見時にさまざまな演出が行われることが多い。

 その際、手作り感溢れる小道具が用いられることがある。今回はこの小道具に着目していきたい。

 そもそもこの小道具は誰が作っているのか。産経WESTの記事によれば(「鯉するシャッターチャンス 会見用のかわいい小道具、実は手作り」2016年12月30日 https://www.sankei.com/west/news/161230/wst1612300020-n1.html )、各紙のカメラマン達がアイデアを出し合って手作りしているとのことである。

 選手全員に用意されているわけではなく、ターゲットになるのはそのシーズンに活躍した新人選手、推定年俸が1億円を超えると予想される選手、背番号が変わった選手、注目度が高い主力選手などだ。

 昨年で言えば、「バリバリバリ」と撃破された新型コロナウイルス型のボードを持った鈴木誠也とか、新しくなった背番号11のユニフォーム型ボードを持った九里亜蓮、複数の星が付いた棒を持つ森下暢仁、カープ坊やの描かれた凧を持った堂林翔太などの姿が見られた。

 主力選手と言っても、たとえば前田智徳が契約更改時に小道具を持っていた姿はあまり記憶にないので、「この選手ならば小道具持ってくれそう」といった、ある程度の忖度はあるのかも知れない。