熱狂的な鯉党として知られる新日本プロレスの内藤哲也選手が、ベルトを手土産に“ホーム”であるマツダスタジアムに凱旋した。撮影後日には新型コロナウイルス感染防止に万全を期すため、対面ではなくリモート形式でインタビュー取材を敢行! 自身の入場テーマ曲が2018年からチャンステーマ(『攻めろ!』)として使用されるなど、カープとのつながりも深い“プロレス界の4番”が余すところなくカープ愛を語ります!

 ここでは『広島アスリートマガジン2021年1月号』で未収録の部分も含め、たっぷりとインタビューの模様をお届けします!

マツダスタジアムのバッターボックス内に立ち、豪快なホームランを狙う内藤選手。

◆2018年から自身の入場曲がカープのチャンステーマに

─ 内藤選手的に2020年で一番印象的だったシーンは何でしょうか?

 「ありきたりですけど堂林選手の活躍ですね。カープファンはみんな待っていたと思うんですよ。なんだかんだ言って、みんな堂林選手のこと好きじゃないですか。年間通して活躍する姿を見れてオレはすごくうれしかったですし、毎試合、『今日、堂林選手は打ったかな』ってチェックするのが楽しかったです。あとは若手選手ですね。名前を知られていない若手選手が出てくる姿を見て、カープらしいなっていう思いもあったので。結果は悔しいことが多かったんですけど、今年も毎試合楽しく観戦できました」

― 内藤選手も主力、エースとして活躍されていますが、その反面、トップ選手としての苦悩もありますか?

「常にプレッシャーは感じます。もちろん野球選手は自分なんかより、もっと大きなプレッシャーを感じながらグラウンドに立っていると思いますけど。オレ自身は現在、そのプレッシャーがすごく気持ちいいです。グラウンドに立っているカープ選手は超一流ですから、そういうプレッシャーを気持ちよく感じている部分もあると思います。だから、オレらはスタンドからどんどん選手に対して、良い意味でプレッシャーをかけていきたいですね。それが刺激になってさらに良いプレーを見せてくれる。そういう相乗効果になっていくと思います。だからこそ温かい目ももちろん大事ですけど、プレッシャーをどんどんかけていくこともカープファンの仕事というか応援の仕方なのかなと思いますね」

─ 撮影時に九里投手のユニホームを着用されていましたが、「レギュラーの選手にも頑張ってほしい」という意味では、2020年の九里投手の活躍はうれしかったのでは?

 「知り合ってから何年も経ちますけど、思うような投球、結果が出ない時期がずっと続いたと思うんです。でも2020年はすごく信頼して試合を見られるようになりましたし『今日は九里さんが投げるんだ、楽しみだな。今日も勝つな』と思いながら見ている自分がいました。この1年でカープファンの信頼を勝ち得た選手の一人だと思いますね」

─ 九里投手が投げる試合は、他の日よりも力が入ってしまいますか?

 「もちろん全試合勝ってほしいという思いで見ていますけど、やはり九里さんが投げる試合では『なんでもいいから、とにかくカープに点が入ってくれ』とか思っちゃいますよね(笑)」