思わず心を奪われる!カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。今回スポットを当てたのは、新外国人選手が参加して行われる「節分行事」。春季キャンプで10年以上続く恒例行事を、オギリマ視点でゆる~く取り上げる!

◆節分は、新外国人選手のお披露目の場

 今年の節分は異例ずくめである。暦のずれの影響により、124年ぶりに2月2日が節分になるということ自体がまず珍しい。

 さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年は有名人を招いて大々的に豆まきを行う各地の寺社で、相次いで豆まき行事の中止が発表された。

 そのようなニュースを耳にして、ふと思った。「果たしてカープ新外国人選手による豆まきは、つつがなく行われるのだろうか」と。

 例年各球団のキャンプがスタートする2月1日以降、ファンが最初にほっこりする話題と言えば「選手による節分行事」ではないだろうか。

 新シーズンが始動してすぐに訪れる節分は、他の年中行事に比べて注目度が高く、球春到来を告げる風物詩とも言える。そのため、昨年であれば楽天の牧田和久、高梨雄平(現巨人)両投手が鬼に扮した弓削隼人投手に豆をぶつけたり、オリックスのT-岡田、安達了一両選手が恵方巻を食べたりするなど、各球団で工夫を凝らした節分の行事が行われているのである。

 その中でも、カープの節分行事の特徴といえば「新入団の外国人選手による豆まき」だ。例えばDeNAや阪神など、外国人選手が豆まきを行うのが恒例となっている球団も数多いが、カープの場合は新入団の選手に限られる。従って、2012年シーズン途中に加入したエルドレッドは豆をまいていない(もっとも、11年以降は豆まきを担うのは投手ばかりになっており、最近では野手にまかせない方針なのかも知れない)。

 豆まきは新しく加入した外国人選手のお披露目の意味も兼ねていると考えられ、選手本人にとってもチームに馴染んだり日本の文化に触れたりするいい機会ともなっている。遡れる限りでは2010年加入のフィオレンティーノ(フィオ)が豆まきをしている姿を確認できたので、10年以上続く恒例行事となっている訳だ。