2月7日、広島ドラゴンフライズと島根スサノオマジックのBリーグ第20節GAME2が、エフピコアリーナふくやまで行われた。前日は前半で大差をつけられた広島だが、この日は守備の強度を高め、まずはリードを奪った状態で第1クォーターを乗り切った。

前日の失格、退場となった行為において、規律委員会がアイザイア・マーフィー選手に懲罰は課さないことを決定。無事、GAME2への出場が認められた。

<1Q>
 広島はトーマス・ケネディのジャンプシュートで先制し、アイザイア・マーフィーの連続得点で試合の主導権を握る。島根も追い上げを見せるが、田中成也のスリーポイントシュートや朝山正悟のレイアップシュートなどでリードを保ち、24-19で第1クォーターを終了。

<2Q>
 広島は開始すぐにグレゴリー・エチェニケのバスケットカウントや、マーフィー、ケネディもジャンプシュートで得点。ただし守備ではオフェンスリバウンドからのゴール下や、ウィリアムスニカにダンクシュートを決められる。さらにターンオーバーも見られたが、佐土原遼や岡本飛竜の得点で粘り切り、40-33で前半を終了。

<3Q>
 広島は開始から島根のデモン・ブルックスの連続得点や、ターンオーバーからの失点で追い上げを許す。守備から攻撃への良いリズムをつくれないなか、ついには島根のインサイドを中心とした攻撃で逆転を許し58-61で第3クォーターを終了。

<4Q>
 広島は開始から島根のウィリアムス、ブルックスの得点を止められず、ターンオーバーも重なりさらにリードを広げられる。エチェニケのダンクシュートなどで追い上げを図るが、最後までウィリアムスの得点を止められず71-86で島根に敗退した。

 前日とは一転して序盤のリードを守れなかった広島が、ホームでB2時代のライバルである島根に連敗。B1リーグにおける一日の長を見せつけられる形となった。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「昨日は試合の入り方が悪かったが、今日の試合前のミーティングでは最初から出し切り、守備でも強度を高くして相手にプレッシャーをかけることを伝えた。今日の(試合の)入り方には凄く満足している。だが、後半の重要な場面で徐々に疲れも見え、足も動かなくなり(島根に)走られる場面も増えた。段々と守備も攻撃も上手くいかない場面が後半に出てしまった。次はすぐに琉球戦があるので、そこに向けて準備をしていきたい」

岡本飛竜
「(試合が)終わってみて体力的には全然疲れはない。だが、後半でじわじわと相手の外国籍選手の1対1やインサイドのプレーでやられ、そこを我慢できなかったことが敗因だと思う。前半はチームミーティングで前からプレッシャーをかけ嫌がらせをしていこうと話をしたこともあり、前半は良い試合ができていた。だが後半に入り、島根の外国籍選手がボールを支配する時間帯が増えた中で、ボールに対して自分がプレッシャーを掛けることもできず、モヤモヤした部分はあった。それも含め、(試合中に)修正しきれなかったのが前半と後半の違いだと感じた」

柳川幹也
「試合前に堀田HCから準備するように言われていたので、(初出場の)心の準備はできていた。ただ、いざコートに入る時は緊張というか、高揚感のようなものが凄く込み上げ複雑な気持ちになった。守備の流れが良かったので、自分も流れを止めないようにプレッシャーをかけながらやっていくことと、攻撃ではターンオーバーをしないようボールを動かしながら起点をつくり攻めていきたいと思っていた。まだプレータイムは短く自分のアピールポイントは出せなかったが、今日2分でもコートに立てたことは自分にとってのスタートラインだと思うので、しっかりこの経験を始まりとして今後も経験を積んでいきたい。これからしっかり色んなものを吸収して成長し、チームの勝利に貢献できる選手になりたい」

■試合結果
2020-21シーズン第20節GAME2/2月7日/広島・エフピコアリーナふくやま
●(5勝29敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 71-86 島根スサノオマジック(13勝21敗/西地区5位)〇
(1Q:24-19.2Q:16-18.3Q:18-24.4Q:13-25)

【スターター】
広島/トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ
島根/北川弘、杉浦佑成、白濱僚祐、デモン・ブルックス、ウィリアムスニカ