今季カープに加入した新外国人は3選手。なかでもファビアンは開幕からカープ打線の中心を担い、ここまで打率.309、3本塁打と好調をキープしている(5月8日現在)。得点力不足を解消するべく、打線に変化を与えることが期待される新助っ人の素顔に迫った(全2回/第1回)
◆「日本の野球は良い野球だ」と聞き、いつかプレーしたいと思っていた
−日本に来て初めてのシーズンですが、来日するまで日本の野球に対してどのようなイメージを持っていましたか。
「アメリカにいたときから、日本のプロ野球はすごくレベルが高いと思っていました。特に日本人投手は配球もすごく厳しくて、とても頭が良いという印象がありました」
−メジャーリーグでは日本人投手も活躍していますね。彼らの活躍をどのように感じていますか。
「アメリカでプレーしている日本人メジャーリーガーは本当にクレバーで、真面目で、とても一生懸命練習しているイメージです。大谷翔平選手はもちろん、吉田正尚選手(レッドソックス)、佐々木朗希投手(ドジャース)など、日本人選手のレベルは世界でも高いと思っています」
−日本でプレーしようと思った理由は何でしたか。
「仲の良い友人であるエリエ・ヘルナンデス選手(巨人)が昨シーズンから日本でプレーしていました。彼と日本のプロ野球について話をしているなかで『日本の野球は良い野球だ』と聞いていて、日本でプレーしたい気持ちが生まれました。ちなみに2021年の2A時代からモンテロと同じリーグでした。当時からコミュニケーションをとったりすごく仲が良かったので、今回チームメートになれて、とても素晴らしいことだと思っています」
−今年1月にはそのモンテロ選手、そしてドミンゲス投手と共に入団会見に臨みました。モンテロ選手の存在は心強いですか?
「チームが変わることはまったく問題ないですが、日本は距離があるので、日本はどんな国なのか? ちゃんと慣れることができるか? が心配でした。ですが、友人であるモンテロと日本の同じチームに行くことが決まって、すごく気持ちが楽になりました。モンテロは同じ年齢の大事な友人ですし、いつもお互いにアドバイスしていて、とても良い関係です」
(後編へ続く)
■サンドロ・ファビアン
1998年3月6日生まれ、27歳/ドミニカ出身/外野手
右投右打/180cm・81kg/ハポン中高−ジャイアンツ−レンジャーズ−広島