広島ドラゴンフライズが堀田剛司ヘッドコーチとの2020-21シーズンのヘッドコーチ契約を、双方の合意の上、2月17日付で解除したことを発表した。

昨シーズンから広島ドラゴンフライズを指揮した堀田剛司ヘッドコーチ。初のB1昇格に貢献した。[写真]=B.LEAGUE

 2015年に新潟アルビレックスBBで指導者のキャリアをスタートさせた堀田氏は、2019年オフにドラゴンフライズのヘッドコーチに就任。B2リーグ西地区において40勝7敗、勝率1位タイ(.851)という好成績を残し、クラブの念願でもあったB1初昇格を成し遂げた。

 しかし今季は初のB1の舞台で5勝32敗(2月17日現在)と低迷。昨年末から最大で17連敗を喫するなど、西地区、及びB1リーグ全体でも最下位に沈んでしまっていた。

 堀田氏はクラブの公式ホームページで「今シーズンは結果が残せず、ご声援いただいた皆さまには申し訳なく思っておりますが、これからの広島ドラゴンフライズを陰ながら応援させていただきます。ありがとうございました」とコメント。後任については現在、交渉が最終段階に入っているという。

 また浦伸嘉代表取締役社長兼GMは「クラブの危機的状況に少しでも変化をもたらすために、このような決断をすることになりました。堀田ヘッドコーチには、クラブの念願であった『B1昇格』を見事に果たしてもらうなど大きな貢献をしてくれたことに対し、敬意を表すとともに、本当に感謝しています」と、堀田氏の功績を讃えるとともに感謝の意を示した。

 現在も6連敗中と苦しい戦いが続くドラゴンフライズだが、リーグは5月の信州ブレイブウォリアーズ戦まで残り23戦と、まだ折り返し地点を過ぎたばかり。綻びが見えるディフェンス面を改善し、次戦(2月27日、千葉ジェッツ戦)からの怒とうの巻き返しに期待したい。