V奪回を狙う2021年カープの開幕マウンドは、背番号14を背負う大瀬良大地が担うこととなった。これまでも、シーズン幕開けの大事なマウンドにはその年のエース級の投手たちが立ってきた。今回はその開幕投手の中でも、外国人投手投手に焦点をあてていく。

2016年から2年連続で開幕投手を務めたジョンソン投手。

 カープで外国人投手として初の開幕投手を務めたのは、1999年のミンチー。前年1998年に来日1年目から二桁勝利(15勝)、リーグ最多の236回を投げた活躍を認められ、大役を務めることとなった。しかし、開幕戦で黒星を喫すると、その後は故障の影響による戦線離脱などもあり、不本意なシーズンを過ごすこととなった。

 その後もルイス(2009年)、バリントン(2013年)など、当時のチームの先発ローテーションとして活躍していた外国人投手が開幕戦のマウンドに上がってきたが、昨年限りでカープを退団したジョンソンも、開幕のマウンドに上がった助っ人投手の一人だ。

 ジョンソンは来日1年目の2015年から14勝を挙げる活躍を見せると、来日2年目の2016年に初の開幕投手に選出。さらに、2017年も開幕のマウンドに上がり、球団史上初となる外国人投手が2年連続での開幕投手を務めることとなった。助っ人投手として球団史上最多の白星を記録した“最強助っ人”に対する、当時のチームからの信頼の高さを伺わせる記録の一つとなっている。