「スポーツアクティベーションひろしま」として、広島に存在するプロスポーツ、すべてのスポーツを通して、広島県のみなさんを笑顔にしたいと話す神田代表。

「スポーツアクティベーションひろしま」として、広島に存在するプロスポーツ、すべてのスポーツを通して、広島県のみなさんを笑顔にしたいと話す神田代表。

坂上 盛り上がった座談会ですが、そろそろ締めに入りたいと思います。神田さんが考えるSAHの動きを各OBのみなさんはどう感じましたか?

岡崎 ドラゴンフライズは立ち上げ当初、来場者も増えず苦しい時期がありました。ですが、広島の各スポーツチームのつながりがあれば、お互いにメリットを出せると感じています。まずは、そういうつながりをつくりながら、地域に貢献していくことが大事だと思います。やはり自分ごとにするには、スポーツを通じて感動を与えながら、地域の方からチームを支えていただく。そんな関係性がすごく重要だと感じます。

【SAH神田代表が目指す、広島スポーツ界での取り組み】

森﨑 他競技選手同士につながりがあると刺激になりますし、競技力の向上につながると思います。神田さんも口にされていましたが、行政とのつながりも大事だと思います。サンフレッチェで言うと、新スタジアム建設のこともあります。〝地域に根付いたクラブ〟というのは、サンフレッチェが設立当初から掲げてやっていることです。そこはカープ、サンフレッチェ、ドラゴンフライズと3つのクラブが先陣を切ってやっていくべきだと思いますし、協力しながらもっと地域貢献に向けて、頑張っていければと思います。

天谷 カープ選手であった自分の立場で言うと、多くのファンの応援に恵まれた中でプレーできたことは幸せだったと思います。ただ、広島には素晴らしいスポーツがまだまだあることを日々実感しています。そういう意味でも、このプロジェクトは意義があると思います。

坂上 最後に神田さんから改めて今後の目標、思いを聞かせてください。

神田 SAHはスポーツの力で広島を笑顔にすることを目的にスタートさせました。『笑顔にするならば、なんでもやろう!』と意気込んでいます。本当にスポーツはパワーがあると実感していますし、観る人を笑顔にできると信じているので、広島に存在するプロスポーツ、すべてのスポーツを通して、広島県のみなさんを笑顔にしたいですね。

【座談会が開催されたのは広島駅近くのスポーツバー!】

<スペシャル座談会参加者プロフィール>

スペシャル座談会の発起人
■神田康範
スポーツアクティベーションひろしま代表
1981年熊本県生まれ。大阪大学外国語学部卒業後、大手スポーツメーカーに入社し、5年間米国支社に勤務。帰国後、大手スポーツマネジメント会社などを経て「HONDA ESTILO」で本田圭佑のマネジメントを担当。2015年からオーストリアサッカー2部リーグ「SVホルン」CEOに就任。帰国後,2018年~2019年には、Bリーグ・ライジングゼファーフクオカのCEOに就任。現在は九州アジアプロ野球リーグに所属する火の国サラマンダーズの代表取締役としても活躍する。

■天谷宗一郎氏
元広島東洋カープ・プロ野球解説者
1983年11月8日生、福井県出身。2001年ドラフト9巡目で広島東洋カープに入団。現役時代は俊足巧打の外野手として活躍。2008年にはレギュラーに定着し、2010年にはホームラン性の当たりを捕球するスーパーキャッチを見せるなど、記憶に残る数々のプレーでファンを沸かせてきた。2018年限りで現役を引退し、その後はプロ野球解説者として活躍中。

■森﨑浩司
サンフレッチェ広島・アンバサダー
1981年5月9日生、広島県出身。サンフレッチェ広島ユースから、2000年にサンフレッチェ広島入団。得点感覚に優れたMFとして活躍し、2004年にはアテネ五輪に出場。また双子の兄である森﨑和幸と共に長年チームの主力としてサポーターに愛され続け、3度のJ1制覇に大きく貢献。2016年限りで現役引退。その後はアンバサダーとしてクラブ広報活動に尽力する。

■岡崎修司
広島ドラゴンフライズ・ゼネラルマネージャー
1990年8月12日、広島県出身。広島・皆実高時代には3年連続全国大会出場。広島大在学中ながら2014年に広島ドラゴンフライズにチーム初の広島県出身者として入団。2017年にはシーズン中に薬剤師国家試験に合格。2018年現役引退後は、クラブのアンバサダー、ユースコーチを歴任し、2021年3月からゼネラルマネージャーに就任した。

座談会ナビゲーター
■坂上俊次
(RCC中国放送アナウンサー)
1999年にRCC中国放送に入社。テレビ、ラジオでカープ戦の実況中継を長年担当し、緻密な取材を続ける。2004年からは本誌にて「赤ヘル注目の男たち」等を連載。著書に「惚れる力」、「優勝請負人 スポーツアナウンサーが伝えたい9つの覚悟」、「優勝請負人」、「「育てて勝つ」はカープの流儀」など多数。