プロ入り以来、カープの『絶対的守護神』として試合を締めくくってきた栗林良吏。咋オフに新井貴浩監督から先発転向が明言されると、プロ野球ファンの大きな注目を集めた。

 プロ初先発となった3月29日の中日戦では、わずか95球で完封勝利。圧巻の先発デビューを飾った栗林が、ストッパー経験から得たもの、そして先発ローテーションへの思いを語った。(全3回/第3回)

プロ6年目を迎えた栗林。先発として、新たな景色のなかで腕を振るシーズンとなる

◆ストッパーとしての経験を、先発でも活かす

—プロ入り以来経験されてきた『ストッパーとしての日々』は投手として何を得た期間でしたか?

「野球人生が豊かになったという期間ですかね。プロ入りから先発だったら、もしかしたら五輪の舞台などに立つことができなかったかもしれません。ルーキーのときからリリーフをさせてもらったからこそ、そういう舞台に立つことができたと思いますし、経験することができて本当に良かったという気持ちです」

—ストッパー経験で身についた最大の武器は何でしょうか。

「1年目はずっとフォークを武器にしていました。ですが、2年目以降はどんどんフォークが通用しなくなっていました。そういう状況の中でも自分が持っている球種を信頼して投げてきました。今は、リリーフの経験を活かして先発で活躍したいという気持ちが大きいです。その意味で言うと、ストッパーを経験したことによる技術もそうですが、メンタル面も大きいです。リリーフのときは1点、2点を奪われてはいけないという緊迫した場面ばかりでしたので、そういう経験も活かしたいと思っています」

—7月には節目の30歳を迎えます。

「それは全く考えてなかったですね。年齢が上がってきたからどう……というのはまだあまり考えていないですけど、若い投手も多いですし、先発になったので特に『負けたくない』という気持ちはあります」

—先発ローテを守るために一番大事だと思うことと、目標を聞かせてください。

「もちろん結果を出すのが1番ですが、自分がやらなくてはならないのは、先発として1回1回集中することだと思っています。その中で投球のテンポ、ストライク先行で攻めていくこと、そういうところをしっかりやっていきたいですね。あとは、ここ1番のピンチの場面でギアを上げることですね。相手チームにもポイントゲッターとなる打者がいるので、そういう相手との勝負できっちり抑えたいです。そうすれば自ずと先発ローテーションとして信頼されると思っています。目標としては、やはり貯金をつくることです」

—マツダ スタジアムのグッズショップに栗林投手の巨大パネルが貼り出されており、球団からの大きな期待も感じます。

「すごくうれしかったですし、家族にも報告しました(笑)。もちろん期待に応えたいという気持ちだけです」

—カープファンのみなさんへ、どんな姿を見せたいですか?

「リリーフとして活躍したような姿を先発でもやりたいですし、そういう姿を見てもらいたいです。ファンのみなさまには『リリーフの時よりも先発になって良くなったね』と言ってもらえるように、頑張っていきます」

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