プロ入り後初の先発登板となった中日戦でマダックスを達成した上で完封勝利を飾ったカープ・栗林良吏。今季二度目の先発登板となった4月5日の阪神戦では、勝ち星こそつかなかったものの、8回無四球1失点と素晴らしい投球を展開した。ここでは、栗林が開幕直前に語っていた手応えと、先発への思いをお届けする。(全3回/第2回)
◆不安を払拭するために、練習を積み重ねてきた
—先発調整で臨んだ2026年シーズンのキャンプでしたが、手応えはいかがでしたか?
「シートバッティングで何度か投げましたが、出力がもうちょっと上がってくればいいと思っていました。最初に100球投げた翌日の状態を考えると、疲労感は少しずつ違ってきているので、投げる体力はついてきていると感じています。ただ、出力を上げたくても上がらなかったり、制球が乱れてきたりすることもあったので、そこはまだまだ課題だと感じています。リリーフのときとは体力的には全然違うと思います」
ー先発転向にあたり、技術的に取り組んでいること、意識していることがあれば聞かせてください。
「技術になるかわからないですが、テンポよく投げることを先発になって意識していて、リリーフの時とは変えるようにしています。あとはスライダーを投げるようになりました。たくさん練習してスライダーを武器にしたいというよりも、困った時に使えればというぐらいの感覚で、シートバッティングで何回か投げていました」
ー先発調整を続ける中で、不安な気持ちを抱く場面はあるのでしょうか。また周囲にアドバイスを求める機会はあるのですか?
「これはリリーフの時も同じですけど、やっぱり不安な気持ちというのは取れないですね。アドバイスについて自分から話を聞いたのは大瀬良(大地)さんですね。他の投手にも流れの中で聞いたりもしました。主に先発として配球の話や意識の持ち方だったりを聞いたりしました」
—先発転向は『挑戦』と『進化』で言うと、どちらの意味合いが強いのでしょうか。
「自分としては『挑戦』よりも『進化』という感覚の方が近いと思っています。いざシーズンが開幕して、結果がついてくれば自信もついてくると思いますが、今は不安な気持ちしかないですね(取材は2026年2月)。その不安な気持ちを少しでもなくすために、オフからずっと練習を重ねてきています。シーズンが終わった頃に、今の不安が自信に変わっていればいいと思っています」
—イメージとする先発投手像などがあれば、聞かせてください。
「一番の理想を言うなら、負けない投手ですね。そのイメージで言うと、楽天時代の田中将大さん(現巨人)がシーズンで一度も負けなかった(2013年)時がありましたが、あれが一番の理想です。ですが、なかなかそういうわけにはいかないと思うので、なんとか貯金がつくれる先発投手になりたいですね」
(第3回へ続く)
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