◆1年間、一軍メンバーでいることが目標

─2年間の社会人生活で成長したと思うことを教えてください。

「一番は人間的に成長できたと思っています。大学まではお金を払って野球をやっていましたが、社会人ではお金をいただいて、社員として野球をやらせてもらっています。支えてくれる会社のために、社員の方々のために、地域のためにと思い、練習や試合に臨むことで、気持ちの在り方が変わっていきました。技術面で変わったのは変化球です。大学ではスライダーが得意でしたが、社会人ではあえて投げるのをやめて、得意ではなかったカーブを習得したことで、直球とフォークがより生きてきました」

─プロ野球の世界でアピールしたいポイントを教えてください。

「社会人野球のなかでは投げっぷりは良いほうだと思うので、そういう負けん気の強さをマウンドで見せたいですね。トヨタでは、負けたら終わりの試合で投げてきました。だからマウンドでは自然と気持ちが出ます。その投げっぷりの良さがアピールポイントになるか分かりませんが、そこが僕の持ち味なので、プロのマウンドでも自分を表現していきたいと思っています」

─先発とリリーフ、どちらの期待も大きいです。

「投手を始めた頃は、先発がやりたいという思いがありました。ただ、今はリリーフ投手の役割が重要視されてきて、良いリリーフがいるチームが結果を残しています。なので、先発でもリリーフでも、チームの勝利に貢献できるのであれば、与えられた場所で投げたいと思っています」

─2021年はプロとして最初のシーズンとなります。目標を聞かせてください。

「開幕から最後まで1年間、一軍メンバーでいることがプロ1年目の目標です。前半だけ活躍した、後半だけ存在感があったというのは即戦力選手としては期待に応えることができていないと思うので、1年間ケガなく、一軍で戦力として活躍したいですね」