◆黒田博樹と共に1年目からフル回転

【1997年新人王 澤﨑俊和】「スライダーを武器に1年目からフル回転」
<1997年>38試合/12勝8敗/完投2/完封1/156.1回/防御率3.74
<1998年>17試合/1勝0敗/完投0/完封0/23.2回/防御率4.94

 青山学院大時代、東都大学リーグ通算18勝の成績を引っ提げて、カープを逆指名する形で1996年ドラフト1位でカープに入団した澤崎。

 “東都リーグのエース”と呼ばれた澤﨑は、高い制球力とスライダーを武器に開幕当初は中継ぎとして存在感を発揮した。リリーフとして結果を残していた澤﨑だが、開幕ローテーションを担っていた投手たちが不調や故障に陥り、同期入団の黒田博樹(ドラフト2位)と共に先発ローテーションを任されるようになった。

 オールスターにも出場する活躍を見せ、その後もチームの主力選手としてフル回転の活躍を見せていった。結果、ルーキーイヤーながら黒田の6勝を大幅に上回る12勝をマーク。球団史上6人目となる新人王に輝くなど、非の打ちどころがない形でルーキーイヤーを締めくくった。プロ2年目はリリーフに配置転換となり、3年目にはクローザーも務めた澤﨑。だが、2000年シーズン中の右肘の故障なども影響し、プロ通算8年で初年度を超える成績を残すことはできなかった。