プロ1年目の2012年から、数々の数字を積み重ねてきた菊池涼介。ここでは菊池にまつわる数字を集め、2日間にわたって攻守に規格外の活躍を見せ続ける男の足跡を改めて振り返る。まずは打撃編から。
(数字は全て2021年4月7日現在)

犠打を確実に決める菊池涼介選手。攻守にわたってカープに欠かせぬ存在だ。

  2012年に一軍定着以降、2番・セカンドとして多くの試合に出場してきた菊池。内野の要であるセカンドは、主に守備型の選手が配置されてきたが、菊池はそうした従来の2番・セカンド像を自らのプレーで刷新している。

 これまでに菊池が積み上げてきた安打数は、4月8日の試合前の時点で1240本。2019年4月27日には、ハイペースで史上295人目となる通算1000安打を達成している。29歳1カ月での達成は、山本浩二氏(30歳6カ月、1047試合目)、衣笠祥雄氏(29歳4カ月、1149試合目)を上回るペースだった。

 通算1240本のなかで、菊池が180安打以上を記録した年は2度(2014年:188本、2016年:181本)。カープのセカンドを務めてきた歴代の選手たちが、自身最多の安打をマークしたシーズンの記録を並べて比較することで、いかに菊池が特筆した数字を残しているかが読み取れる。

 なお、181安打を放った2016年は最多安打のタイトルを獲得しただけではなく、リーグ最多犠打も記録。同一シーズンに安打と犠打の2部門でリーグ最多をマークした選手はNPB史上では菊池だけだ。

【カープ歴代二塁手 安打キャリアハイ比較】
菊池涼介188安打(2014年)
大下剛史135安打(1989年)
正田耕三161安打(1989年)
木村拓也165安打(2000年)
エディ・ディアス143本(2001年)
東出輝裕164安打(2009年)