プロ1年目の2012年から、数々の数字を積み重ねてきた菊池涼介。ここでは菊池にまつわる数字を集め、2回にわたって攻守に規格外の活躍を見せ続ける男の足跡を改めて振り返る。今回は守備編をお届けする。
(数字は全て2020年シーズン終了時)

驚異的な守備範囲を誇る菊池涼介選手。肩の強さも一級品だ。

◆驚異の通算補殺数

 日本を代表する守備の名手として菊池は、昨季までに3772個の補殺を記録してきた。1年目から俊足巧打を買われ一軍デビューを果たしたが、その驚異的な守備が本格的に注目されるようになったのが2年目の2013年だ。

 9月26日の中日戦でシーズン497個目の補殺を記録し、荒木雅博(中日)が持っていた二塁手としてのシーズン補殺記録を更新。最終的に528個の補殺を記録し、一気に非凡な守備能力を世間に知らしめることとなった。

 さらに、菊池は翌2014年に前年の記録を上回る535補殺を記録。2016年も525補殺を記録し、この部門のベスト3を独占することになった。次なる大記録の更新として期待したいのが、通算補殺数の更新だ。高木守道(元中日)が5866個という大記録を持っているが、将来それも超える日がやってくるかもしれない。

【菊池涼介 年度別補殺数】
2012年/176個  2013年/528個  2014年/535個
2015年/484個  2016年/525個  2017年/407個
2018年/420個  2019年/387個  2020年/310個