◆シーズン守備率10割を達成

 2013年にセカンドに定着し、その驚異的な守備範囲を見せつけた菊池。だが、プロ入りまではショートとしてプレーしていたこともあり、当初は慣れない二塁守備に苦戦し18失策を記録した。

 これまでも菊池の守備について破天荒な一方で、安定感に欠けるという評価も少なからず存在していたが、年々失策数は減少の傾向をたどり、2017年はゴールデン・グラブ賞受賞内野手のなかで、リーグ最少失策数をマーク。2017年11月30日に行われた同賞の授賞式では、翌年以降の目標について無失策を掲げた。

 掲げてから2シーズンは目標をクリアできなかったが、2020年シーズンでついにセカンドとしては史上初となるシーズン守備率10割を達成。今年の4月2日に連続無失策記録が途絶えたが、カープの背番号33が歴代最高のセカンドとして疑うものはいないだろう。

【菊池涼介 年度別失策数】
2012年/9個  2013年/18個  2014年/12個
2015年/10個  2016年/4個  2017年/5個
2018年/3個  2019年/10個  2020年/0個