◆通算年数で安仁屋超えはなるか!?

 その傾向を変えたのが、5年の空白を経て2015年から二軍投手コーチに就任した佐々岡真司だ。2019年には一軍投手コーチとなり、2020年シーズンからはカープの一軍監督として指揮を執っている。

 カープで投手出身の監督は長谷川良平氏以来53年ぶり。昨季は5位に終わったが、1991年に『88』を背負い優勝を果たした山本浩二のように、今季は3年ぶりの優勝を果たしたい。

『88』を背負った年数も今季で7年目となり、連続使用年数では“初代”の安仁屋に並んだ。あと3年で安仁屋の通算年数(3回の合計)である10年にも並ぶ。それが実現するとすれば佐々岡政権が安定していることを意味し、カープファンにとっても喜びの時代が続いているということになるが、果たして……?

【背番号『88』を背負った主なカープ選手】
安仁屋宗八(コーチ/1982年-1988年)
山本浩二(監督/1989年-1993年)
朝山東洋(外野手/1995)
安仁屋宗八(二軍監督/1996年-1997年)
西田真二(コーチ/1999年-2001年)
小早川毅彦(コーチ/2006年-2009年)
佐々岡真司(コーチ/2015年-)
※初めて背番号を付けたシーズンのポジションを表記。