カープが直近5試合で完封負けが4試合と苦しんでいる。その要因となっているのが、いまだ本調子とはいえない打撃陣だ。とはいえ菊池涼介を筆頭に、好調をキープしている選手も存在する。ここでは、そのうちの一人でもある羽月隆太郎をピックアップ。初の一軍を経験した昨秋のコメントをもとに、レギュラー奪取を目指す若鯉の今後を占っていく。

内野手登録ながらセンターでのスタメンも経験した羽月隆太郎選手。

 昨季のカープは2018年ドラフト組の多くが飛躍を果たすシーズンとなった。その中でも一軍の舞台で鮮烈な印象を残したのが、ドラフト7位入団の羽月隆太郎だ。

 昇格即スタメンとなった8月7日の阪神戦では、プロ初出場ながら2安打3打点の活躍でお立ち台も経験。8月30日に二軍降格となったが、約1カ月弱の間で菊池涼介に代わり5試合セカンドでスタメン出場を果たしてみせた。

「いろいろアドバイスをもらいましたけど、菊池さんの守備というのは絶対に真似ができないので、どちらかといえば守備における考え方を真似するように考えていました。守備に関しては玉木コーチ(朋孝・二軍(当時・現一軍)内野守備・走塁コーチ)にずっと指導していただいているので、そこは徹底してやっていきたいと思っています」

 デビュー戦では上々のプレーを見せたが、その後は一軍の厳しさも味わった。9試合の出場で20打数4安打(打率.200)。二軍降格後は昇格時に感じた課題と向き合う日々を送っていた。

「まず野手と野手の間に打球を打つことを意識するようにしています。あとは体がピッチャー方向に早く開かない、見せないようにスイングすることを意識しながら練習し、打席に臨んでいます」