4月20日、小園海斗が一軍への初合流を果たした。その後の出場選手登録は見送られたものの、再び今季初昇格の芽も出始めている。小園は4月21日現在で、二軍ながらリーグ3位の打率(.300)をマーク。ここでは一軍昇格を目指し一心不乱にプレーを続ける男の、昨秋のインタビューを再録する。(『広島アスリートマガジン』2020年10月号掲載)
◆まだまだ自分自身の実力がないと痛感しました
─ ここまで二軍でのプレーが続いています(2020年9月上旬)。ご自身のプレーを振り返ってみて、どのように自己評価をされていますか?
「1年目の昨季は一軍で試合に出させてもらっていましたが、今季あまり結果を出せずに二軍にいることで改めて、まだまだ自分自身の実力がないと痛感しました。ただ、これが現実だと思います。今はとにかくここから成長して、また一軍で活躍するんだという強い思いを持って日々プレーしています」
─ 打撃では現在どんな点を意識して練習に取り組んでいますか?
「まずは軸をしっかりつくって打つ、ということです。打席によって体が開いたりとか、上体が前につっこんでしまったりとか、いろいろなブレがあるので、シーズン通して考えるとどうしても安定感が出ません。今の自分はそういうところが序盤から目立っているので、打席でのブレの修正に取り組んでいます」
─ 9月11日のオリックス戦(オセアンBS)で4打数4安打をマークしたように、徐々に打撃で結果が出てくるようになっています。
「そうですね。少しずつですけど、形にはなってきているのかなと思います。それだけに、これまで取り組んできた練習を、しっかり続けていくことが大切だと思います」
─ 守備面の手応えはいかがでしょうか?
「守備に関しては落ち着いてプレーできていると思います。ただ、周りへの声掛けや、守備位置の指示はショートとして、やっていかなければならない部分だと思っていますし、そこはまだ課題に感じる部分もあります。実際コーチからも声掛け、指示出しの部分は課題として指摘してもらっています」
─ 同期の羽月選手が一軍デビューを果たしましたが、やはり同い年の選手の活躍は気になりますか?
「そうですね。やはり刺激になりますね。昨季は一軍でプレーさせてもらっていますが、今季はまだ一回も一軍でプレーすることができていません。やっぱり正直悔しいですし、その気持ちは忘れずにいたいです。羽月はチームメートですけど、ライバルでもあるので負けないように頑張りたいです」
─ 最後に今後の意気込みを聞かせてください。
「もう一度、一軍の舞台で活躍できるように、試合数は残り少ないですけど、チームに貢献できるようにここからもう一度頑張っていきたいと思います」