選手間競争が春季キャンプから本格的に繰り広げられている。
今季ブレイクが期待される投手の現状、キャンプでの様子も含めリポートする。

山口翔投手

プロ初先発となった昨年5月のヤクルト戦で、圧巻の7回零封劇を見せた山口翔。150キロに迫る直球を投げ込む強気の投球で才能の片鱗を見せつけた。
「執着心を持って、先発にこだわっていきたい」。

自身も目標に掲げたように今季は先発ローテーションの一角として年間通じての活躍が期待されているが、春季キャンプは思わぬ形で苦戦を強いられる形となった。フリー打撃に登板し正隨優弥に2本の柵越えを許すと、今春初の紅白戦でもルーキーの宇草孔基に豪快な一発を献上。2回3安打3失点と結果を残すことができず、期待を寄せる佐々岡監督からも苦言を呈されてしまった。

「昨季を振り返ってみても悔しさの方が大きい。思い出すのは失敗したことばかりですから」。

潜在能力抜群の右腕は、この逆境を跳ね除け、同期の遠藤と共に先発ローテーションでの活躍が期待される。

▼山口翔(やまぐちしょう)
1999年4月28日生・20歳/右投右打/2017年ドラフト2位/プロ3年目
【2019年成績】9試合1勝3敗0S 防御率4.85