◆七色の変化球を駆使・大野豊

<通算成績・707試合 148勝100敗138S 防御率2.90>

 現役22年間は先発、中継ぎ、抑えとフル回転し100勝100セーブを達成。1980年代は先発として北別府、川口らと共にカープ投手王国を支え続けた。1997年には41歳で最優秀防御率のタイトルを獲得するなど、引退間際までエースの仕事を全う。特徴的な投球フォームは今もカープファンの心に残っている。

◆“荒れ球”の奪三振王・川口和久

<通算成績:435試合 139勝135敗4S 防御率3.38>

 キレのある直球を武器に、昭和後期から平成初期にかけて活躍した左腕。制球力にやや難があったとはいえ、それが適度な荒れ球となり打者を幻惑。通算2092個(歴代17位)という数字が示すように、長年にわたり三振の山を築いていった。完投能力も高く、大野と共に左腕のエースとして投手王国を形成。1986年から6年連続二桁勝利を記録し、2度の優勝に貢献。

◆精密機械・北別府学

<通算成績:515試合 213勝141敗5S 防御率3.67>

 プロ2年目に先発ローテーションに定着。3年目の1978年から1988年まで、11年連続で二桁勝利を記録するなど二度の沢村賞にも輝いた。現役時代に残した通算213勝は歴代18位、先発勝利数200勝は歴代10位、通算完投数135は歴代35位の大記録。針の穴を通す制球力は精密機械と呼ばれ、投手王国のエースに君臨し続けた。