打撃陣の完全復調が待たれるなか、投手陣はドラ1入団の森下暢仁、栗林良吏らを筆頭に安定感を見せている。5月11日には右ふくらはぎの故障で戦線を離脱していた大瀬良大地も実戦復帰。ここでは大瀬良以前にドラフト1位でカープに入団し、目覚ましい活躍を遂げた投手を振り返る。(数字は5月15日現在)

5月18日の巨人戦で復帰登板が見込まれている大瀬良大地投手。

◆池谷公二郎 1974-1985「独特の投球フォームで打者を翻ろう」
<1952年6月28日生/投手/静岡県出身/右投右打/1972年ドラフト1位/カープ在籍12年>

 プロ1年目から一軍に定着し、古葉監督が就任した2年目は先発の柱として18勝を挙げる大車輪の活躍を見せた。チームがリーグ初優勝を果たした1975年から4年連続で200投球回超えとフル稼働し、3度のリーグ優勝、2度の日本一に大きく貢献している。北別府学、山根和夫らと共に、カープの第一次黄金期を築き上げた。

<登板325/勝利103/敗北84/セーブ10/ホールド-/防御率4.13>

◆北別府学 1976-1994「精密機械と呼ばれた伝説の200勝投手
<1957年7月12日生/投手/鹿児島県出身/右投右打/1975年ドラフト1位/カープ在籍19年>

 高卒ルーキーながら1年目に2勝をマーク。2年目からは先発ローテーション入りを果たし、“精密機械”と称された抜群の制球力で勝ち星を積み重ねた。プロ3年目から1988年までは、11年間にわたり二桁勝利をマーク。1992年には球団初となる通算200勝を達成した。沢村賞、最多勝など数多くのタイトル、表彰を受けるなど昭和黄金期の大エースとして活躍した。

<登板515/勝利213/敗北141/セーブ5/ホールド-/防御率3.67>