◆リハビリを経て1031日ぶりに復活勝利

 中田に続き“ドラフト2位から背番号『34』”の流れを受け継いだのが、現在もこの番号の持ち主である高橋昂也だ。花咲徳栄高のエースとして、寺島成輝(履正社高)、藤平尚真(横浜高)と並んで『高校ビッグ3』の異名を取った高橋は、ルーキーイヤーの2017年にはウエスタン・リーグで7試合に登板。2勝、防御率1.29の好成績でリーグ優勝に貢献した。巨人とのファーム日本選手権でも好投し、二軍初の日本一を引き寄せ、優秀選手賞も受賞した。

 2018年には、高卒2年目ながら春季キャンプから一軍に帯同。開幕後は先発ローテに名を連ねると、6月には巨人戦でプロ初勝利を記録。しかしプロ3年目のキャンプ前に左肘に異変を感じ、2月にトミー・ジョン手術を受けた。

 長いリハビリを経て、今年4月24日の巨人戦で1031日ぶりに勝利。見事、復活を果たしている。高橋の復活とともに、『34』の歴史にも新たな山場が見られることを期待したい。

【背番号『34』を背負った主なカープ選手】
苑田敏彦(内野手/1964年-1974年)
髙橋里志(投手/1975年-1980年)
川口和久(投手/1981年-1994年)
嶋重宣(投手/1995-1999年)
前田健太(投手/2007年)
中田廉(投手/2009年-2016年)
高橋昂也(投手/2017年-)
※初めて背番号を付けたシーズンのポジションを表記。