◆記録はあくまでも通過点

ーー21歳でJ1通算50試合出場を達成されました。経験の豊富さが求められるGKというポジションで、若い年代からレギュラーをつかんだ選手はごく僅かです。

「すごいことなんだという実感はほとんどありません。それこそ浦和の西川さんは先日、J1通算500試合出場を達成されています。そういうすごい選手もいるので、僕の50試合は、まだまだひとつの通過点に過ぎないと感じています」

ーー目線を常に高いところに持たれているのが成長の秘訣かもしれませんね。現在、ずっと目標にされていた東京五輪出場が迫っている中で、さらに先の目標も描いていますか?

「五輪の次は、W杯(2022年開催予定)があります。ずっと日本代表に選ばれたいと思っているので、その時その時の試合で、しっかりと活躍することが大事です。自分の存在価値をどんどん上げて、日本を代表する選手になりたいといつも思っています」

ーーサンフレッチェ広島のファンの方へメッセージをお願いします。

「昨シーズンから声を出しての応援ができなくなったため、スピーカーで応援歌を流したり、太鼓を叩いたりなどして、少しずつ試合の雰囲気をつくってくださっているのを見て、サンフレッチェファミリーのみなさんの応援があることは当たり前じゃないんだと実感しています。コロナ禍なので、スタジアムに足を運びにくい状況だと思うんですが、やっぱりスタジアムで、僕たちが闘っている姿を見てほしいという思いが一番です。以前のように、選手とサンフレッチェファミリーのみなさんで、一緒になって喜びを分かち合える日が来るまで、たとえスタジアムで観戦できなかったとしても、メディアを通して、サンフレッチェ広島に寄り添い、応援してもらいたいです。そこからさらに、大迫敬介という一人の選手のことを知っていただき、応援してもらえたらうれしいです。よろしくお願いします」