今やカープに欠かせない絶対的存在となった會澤翼。
佐々岡新体制となる今季はV奪回に悲願の日本一達成、さらに侍ジャパンの一員として金メダルを目指す戦いなど、背番号27にとっては、目標の多い特別なシーズンを迎える。開幕を前に静かに燃えるチームリーダーに意気込みを聞いた。

広島・會澤選手

─昨シーズンで2年間務めてきた選手会長の任期を終えましたが、選手会長の経験で得たことはどんなものでしたか?

 「一番は人間として成長させてくれたポジションだったと思いますし、僕にとって必要な経験だったと思います。やはり、『自分だけ良ければ良い』という考えはまずなくなりましたし、選手会長は『どうしたらチームが強くなるのか?』だったり、『どうしたらチームが良い方向に向いていくのか?』という部分を常に考えなければいけないですからね。そういう意味では、すごく人間として成長させてもらった大事な期間だったと思っています」

─選手会長としての期間は終えましたが、これから先、チームの中で會澤選手自身の役割、立ち位置をどのように考えられていますか?

 「そこはあまり考えないようにしています。僕から選手会長を託した(田中)広輔が今季からすごく頑張ってくれていますし、困ったことがあったら助けてあげたいと思っています。まずは広輔が選手会長として思うようにやってもらって、僕は裏方ではないですけど、上手くバックアップしていきたいと思っています」