今季3勝目をかけて、6月22日のヤクルト戦に先発する大瀬良大地投手。

 カープは6月22日から本拠地マツダスタジアムで6連戦。セ・リーグ2位のヤクルト、4位の中日を迎え撃つ。リーグ戦再開直後のDeNA戦(東京ドーム)を勝ち越して終わっただけに、地元6連戦で弾みをつけたいところだ。

 初陣を切るのは、エース・大瀬良大地。投手キャプテンの奮闘はチームに与える影響も大きいだけに、好調ヤクルト打線を封じ込める投球に期待したい。ヤクルト戦は今季初登板。チームとして今季1勝4敗(2分)と負け越しているだけに、カード頭を任される大瀬良にかかる期待は大きい。

 今季の大瀬良は、3年連続で開幕投手に抜擢されると、4月2日のDeNA戦(横浜)で今季初勝利をマーク。4月9日の巨人戦(マツダスタジアム)でも菅野智之との投手戦を制し快調なスタートを切った。

 大瀬良をアクシデントが襲ったのは4月中旬。右脚を負傷し登録抹消。約1ヶ月にわたり、二軍で調整を続けることになった。5月18日の巨人戦(東京ドーム)で一軍復帰を果たすも、6回3失点で負け投手に。6月1日の日本ハム戦(マツダスタジアム)も登板間隔が空いたことが影響したのか4回6失点で降板。先発として思うような投球をみせることができないでいた。

 しかし、6月8日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では7回1失点と先発の役目を果たすと、6月15日の西武戦(マツダスタジアム)でも7回3失点の投球をみせチームの連敗ストップに貢献。少しずつ大瀬良本来の投球を取り戻しつつある。

「今年は30歳になりますし、20代の頃と比べて体の変化も感じていたので、オフは筋肉量を維持しながら体重を5キロ近く落としました。またこれまでは、筋力をつけて、力で強く速い球を投げようと取り組んできましたが、昨年の手術をきっかけに、柔軟性を生かし体をうまく使うことで、そういった球を投げられるようにと考えるようになりました」

 柔軟性を生かし強く速い球を投げることが今年のテーマ。どんな状況でも前向きに野球と向き合い続けた大瀬良が、手術からの復活を期す今シーズン、どんな進化をみせてくれるか期待が集まる。チームとして夏場以降の巻き返しを図るうえで、大瀬良の復調は絶対に欠かせない。