思わず心を奪われる!カープの話題をゆる~くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。今回スポットを当てたのはカープの『勝ちの特異日』について。カープにとって『縁起の良い日』にまつわるエピソードを、オギリマ視点でゆる~く取り上げる!

◆7月に潜む、カープの「勝ちの特異日」について

 野球は勝ち負けばかりではない、とよく言われる。たとえば若手選手のハツラツとしたプレーに胸躍らされたり、ベテランの好守に感嘆したり。ファンにとっては記録に残らないそういう瞬間が大切だし、カープというチームはその瞬間を存分にファンに与えてくれる存在だと思う。

 とは言えやはり勝負事なので、負けるよりは勝つ方が良いに決まっている。今季のカープはここまでなかなか厳しい戦いが続いており、ファンとしても辛いところがある。なんとか7月こそは、と思っているが、実は7月にはカープにとって縁起の良い日があることをご存知だろうか。

 7月26日。2007年以降、この日の試合には負けたことのない、いわばカープの「勝ちの特異日」なのである。昨年7月26日、RCCラジオの中継でこの情報が取り上げられたが、その日のDeNA戦は7回まで0-6というスコアであった。さすがに連続勝利も今年限りか……と思っていたところ、8回表に安部友裕のタイムリー、松山竜平の犠飛、堂林翔太の2ラン、會澤翼のソロホームランで一挙5得点。9回表にも鈴木誠也のタイムリーと會澤の満塁ホームランで5得点。終わってみれば10-6での大逆転勝利と、やはり「特異日・7月26日」の効力はハンパなかったのである。