◆3バックで戦う後半戦に期待

 8月からリーグ後半戦が始まりますが、後半戦は、これまで引き分けていた試合を勝利に変えていくことが大切です。8月21日には王者・川崎との一戦があります。4月18日のアウェイゲームでは引き分けましたが、勝利の匂いがする試合をしてくれました。もう一度、手応えのある試合をホームでも見せてくれることを期待したいです。

 そのためには攻守の改善を行い、成長していかなくてはなりません。柏戦と鳥栖戦のように、サッカーをよく知らない人が見ても面白いと感じられるようなサッカーをすれば、後味の悪い試合にはならないものです。このような試合がどれだけできるかが、後半戦のカギになってくるでしょう。また、今シーズンは4バックという新システムに取り組んできましたが、5月23日のC大阪戦から3バックに戻してきました。城福監督からすると、勇気のいる決断だったと思いますが、結果を見ると非常に良い判断だったと思います。ペトロヴィッチ監督から始まった広島の3バックは、今やDNAのようにチームに沁みついていることを感じます。後半戦はもっと精度を上げて、勝ち点を積み重ねていってほしいですね。

 最後に東京五輪の話を。GKの大迫がメンバー入りしていますが、最後の方はアピールができなかったと落ち込んでいたので、代表に選ばれて本当に良かったです。彼は小さい頃からずっと五輪を目標にして計画を立てて、自らのサッカー人生を進んできました。五輪で活躍することはもちろん、五輪をきっかけにして、大きくステップアップしてもらいたいですね。