リーグ3連覇を支えたクリス・ジョンソン投手。

 昨季限りでカープを退団したクリス・ジョンソンが現役引退を決断したと球団から発表があった。

 ジョンソンは2015年にカープに加入すると、来日1年目、防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲得。2016年には15勝を挙げる活躍で25年ぶりのリーグ優勝に貢献し沢村賞に輝いた。

 カープに在籍した6年間で積み上げた勝利は57勝。昨年現役を引退した石原慶幸氏と数多くバッテリーを組み、ファンからも愛された。

 以下は、球団を通じて発表されたジョンソンのコメント。

 「私の野球人生で一番輝いたのは広島東洋カープでプレーした時で、長年待ちわびたセントラル・リーグ優勝、日本シリーズでの登板、沢村賞受賞など多く達成出来たと思っています。

 これらを成し遂げられる事ができたのは、私の素晴らしいチームメイトや寄り添ってくれた家族のおかげです。チームメイトは友人に留まらず、愛情を持ち共に戦う家族のような存在になりました。言語の理解の手助けだけではなく、素晴らしい友人となってくれた西村通訳と松長通訳にも大変感謝しています。

 日本と広島は過去6年間プレーしていた中で、私の第二の故郷になりました。私と家族は日本での生活を常に楽しみ、様々な町を探索し、文化を学び、人々と交流し、日本語も少しは話せるようになりました。

 日本の方々、特にカープファンは私達家族にとても良くして下さり、私がどんな悪いピッチングをした時でも全力で応援して下さったので、いつも自分がホームにいるという安心を感じる事ができました。また、愛する野球をプレーする機会を与えて下さったカープファンや球団にこれからもずっと感謝を続けて行きます。

 私が子供の時から夢を見ていた野球のキャリアを達成する事に、カープは大きな助けとなりました。そして、私は広島東洋カープの選手として引退する事を誇りに思います。いつかまた日本に帰ってきて、広島を訪れ、カープの試合を観戦できる日を楽しみにしています。素晴らしい思い出をありがとうございました」

 また、球団によると、東京五輪の米国代表として招致依頼があったが、「カープの一員だったことをファンの皆さんに覚えておいて欲しい」という本人の意向があり辞退したとのこと。ジョンソンのカープ6年間での通算成績は128試合、57勝37敗、防御率2.76。