前田投手といえば桑田真澄投手(元巨人)のようにドローンと落ちる、いわゆる『PLカーブ』が持ち味になっています。
前田健
「カーブはプロでも自分の武器にしていきたいです。真っ直ぐが自分より速い人はプロにはたくさんいますが、自分の緩いカーブは磨けばプロでも通用すると思います。このカーブは誰かに教えられたというわけでもなく、中2の時に自分で投げ始めました。最初は普通のカーブでしたが、縦に割れる方が打者も打ちにくいと思い、自分で握りを変えて今のものになったんです。それからこの変化球をずっと投げ続けています」

「桑田2世」と呼ばれることについてはいかがですか?
前田健「励みになります。高校の時から『桑田さんは練習の時だけじゃなく私生活も違う』といろんな方から話を聞いていました。練習は人の倍、生活面でも例えば掃除は後輩にさせず自分でしたりとか。そういう話を聞いて、すごく憧れるようになりました。プロでの活躍はもちろん、高校時代の桑田さんに憧れているという感じです。投球スタイルにしてもストレートの速さや質、ストレートとカーブの投球のパターンでも自分によく似ているし、自分も桑田さんのような投手になりたいと思っています」

プロでの目標は何ですか?
前田健「チームからもファンからも信頼されるような、安定感のある投手になりたいです。どんな試合でも『あいつが投げるなら大丈夫』と言われるような。そういう存在がチームでエースと呼ばれるのだと思います。そのためには今はまだ体が細いし、しっかり体をつくってパワーを付けたいです。そして、プロが決まった後にPLの前監督、河野さんに言われた『感謝に勝る能力なし』という言葉。周りの環境、自分を支えてくれた人、何事にも感謝してやるということ。この言葉はプロでもずっと持ち続けてやっていきたいと思います」