カープ時代の小窪哲也選手。

◆悔し涙が溢れた二軍降格

―体調不良もあり、春季キャンプ途中で二軍降格となりました。その時、二軍の首脳陣の前で『自分は守備が下手なんです』と悔し涙を浮かべたと聞きました。

「…はい」

―それから連日、岡コーチから特守を受けてきたそうですね。

「毎日受けましたね。特守だけじゃなく、夜間練習も見に来てくれたり、岡さんにはとても熱心に指導していただきました」

―その中で岡コーチから言われたことは何だったのでしょう?

「『お前は一軍に行ってもある程度はできるだろう。ただ、そんな低い目標ではなく、高い目標を持ってやれ』と教えてくれました。たくさん特守を受けてきたのですが、『俺が言っているのは、一軍でも超一流の守備のことを言っているからな』と、すごく難しいことまで教えてもらいました」

―入団会見では必殺仕事人になりたいということをおっしゃっていましたが。

「まだ数試合しか出ていなので。あまり調子に乗ったことを言っていたら、そのうち(ミス)やりますよ(笑)」

―それでも、突然のデビューからここまでは良いスタートが切れたんじゃないですか?

「そうですね。思った以上にいい感じでスタートが切れました。ただ、これで終わったら一緒なので活躍したことは忘れて、1試合1試合やっていきたいです」

―最後にプロ1年目の目標をお聞かせください。

「1試合でも多く試合に出たいというのがあります。ただ試合に出る以上はルーキーとは考えたくないですね。とりあえず、がむしゃらに。気持ちで負けないように頑張ります」