◆初心者でも楽しめるバスケットボール観戦の魅力

 近年、広島ドラゴンフライズの知名度が上がり、大変な盛り上がりを見せていることを非常に嬉しく思っています。僕も仕事の合間を縫って、よく観戦に行っています。

 バスケットボールの魅力は、攻守の切り替えが早く得点シーンが多いため、最後の最後まで目が離せない試合展開です。それに、延長がなく決まった時間に終了するため、老若男女が観戦しやすいのも特徴。全天候型の屋内試合なので、雨天でも問題ありません。ルールが分からなくても熱狂でき、誰でも入りやすく間口が広いスポーツだと思います。特に広島ドラゴンフライズの試合はコートが近く、選手を間近で感じられるので、アグレッシブな戦いに魅了されるでしょう。

◆文化として見る広島スポーツの価値

人間が健康的に生きるために、スポーツはなくてはならない存在です。美術館で芸術を鑑賞すると街の文化度が上がるのと同じく、体を動かすことによって人々が心身ともに健康になり、街の成熟度も上昇すると考えています。広島市の人口は約110万人と、他政令指定都市と比べ規模は小さいかもしれません。

 しかし、広島東洋カープをはじめ、サンフレッチェ広島や広島ドラゴンフライズ、JTサンダーズ広島などさまざまなチームやクラブが存在しています。彼らが盛んに活動していること自体、街の文化レベルの高さを物語っていると思うのです。

 メジャー、マイナーに関係なく、スポーツは生きていくうえでとても重要です。街の成熟度は、スポーツの活性度で測れるものだとも感じています。広島の地場企業として地域スポーツを熱く応援していきたいと思います。

※記事の全文は『スポーツアクティベーションひろしま(SAH)』で公開中

◆プロフィール
松田哲也(Matsuda Tetsuya)
株式会社広島マツダ 代表取締役会長兼CEO

広島市出身。関西大学法学部卒業後,神戸マツダモータース(現・神戸マツダ)勤務を経て1995年,広島マツダ入社。各役職を経て,2006年,6代目社長に就任。マツダ発祥の地「広島」を拠点とする基幹ディーラーとして着実に歩み,2015年に社長退任。現在は,広島マツダ会長兼CEOを務めながら,計20以上の革新的な事業を幅広く運営する。