秋季広島県高校野球大会の決勝が3日に行われ、7-3で広島商業が尾道商業を下し、広島県秋季大会を制した。広島商業は1997年以来24年ぶり、13回目の広島県秋季大会優勝となった。
広島商業は1点を追う3回、1死二塁から八幡大介(2年)のタイムリーで同点とすると、1死一、三塁から4番の廣本真己(2年)のスクイズで逆転に成功。後続にも2本のタイムリーが生まれて2点を追加するなどこの回4点を奪った。さらに4回には主将・植松幹太(2年)のタイムリー、5回には田丸優斗(2年)の2点タイムリーなど、小刻みに得点を重ね、尾道商業を突き放した。投げては公式戦初先発となる神野智(2年)が6回途中まで1失点と試合をつくると、2番手以降は3投手を継投し、2点を失ったもののリードを守り切った。
敗れた尾道商業は初回、無死一、二塁の好機をつくると、3番・和田瑞己(2年)のタイムリーで幸先良く1点を先制。2回以降はランナーこそ出すものの決め手に欠く場面が続いた。反撃は7回、四球などで1死満塁のチャンスを迎えると、4番・木舎駿介(2年)のタイムリーで2点を返した。しかし終盤8回、9回と得点を奪うことができなかった。
優勝した広島商業・荒谷忠勝監督は「選手は非常に落ち着いて、相手投手の状況を見て、自分たちで考えて攻撃してくれた。
(先発の神野について)公式戦初先発でしたが、ゲームをつくってくれたので、また今後に期待したいと思う」と決勝戦を振り返った。春のセンバツを懸けた戦いとなる中国大会については「広島県の代表として、しっかり胸を張って挑みたい」と意気込んだ。
秋季大会を制した広島商業、準優勝の尾道商業、3位広陵の3校は、10月22日に山口で開幕する中国大会に出場する。