2000安打を放った大打者・前田智徳も韮澤と同じくドラフト4位入団だった。

今季は体づくりが最優先

 当面の目標となるのは、他の高卒新入団選手と同様にプロに耐えうる体をつくること。小園という突出した例があるとはいえ、高卒野手が台頭し始めるのは3年前後が一般的。実戦練習が中止とはいえ、フィジカル面の強化などやることは山積みだ。

「まずはプロの世界で戦うための体づくりをすることです。やっぱり今でも打撃練習をしていて、思ったより前に飛ばないことが多いので、全体的なパワーを身につけるため、そして1年間通してケガをしない体をつくっていきたいと思います。打撃も守備もどちらも苦労していますが、まずは守備の確実性でアピールしていきたいです。自分のウリは守備の確実性や堅実性だと思います。ほかの選手のように派手なプレーはまだ見せられないかもしれませんが、そういったところは注目して見てほしいですね」

 ドラフト4位といえばカープでは金本知憲、前田智徳、他球団ではイチローらを輩出した出世枠でもある。「一軍の首脳陣や選手に信頼されるような選手」になることを目標に、まずは期待の若鯉が基礎固めに全力を尽くす。

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