旧広島市民球場ラストゲームでは試合後にセレモニーも行われた。午後5時10分には、3万人以上の観客で埋め尽くされたスタンドから無数のジェット風船が舞い上がった。

旧市民球場ラストゲームを現地で観戦

 初めて行った市民球場では、ライトスタンドに座りました。もちろん本場のスクワット応援をするためです。いや~、あのときは地元のカープファンの熱に圧倒されましたね。それまでテレビでしか見たことのなかった、市民球場のライトスタンドでのスクワット応援。心なしか、神宮球場とかでスクワット応援をしていたときよりも、体力の消耗が激しかった気がします(笑)。

 あと、市民球場に行ってビックリしたのは、ちょっと言いづらいですけど、球場の古さでしたね。あと、狭さも(笑)。もちろん名物の『カープうどん』も食べましたよ。これが、あのうどんかって。これでオレも本物のカープファンだなと思いながら、ライトスタンドでうどんをすすっていました。

 最後に市民球場に行ったのは、2008年9月28日、市民球場での最後の公式戦(ヤクルト戦)でした(注1)。外野スタンドのチケットがどうにか取れて見に行ったんですけど、「ありがとう」と書かれた赤いボードを掲げて、あと最後なので球場の写真もたくさん撮りましたよ。

 でも実は、そのあとにも市民球場に行く機会があったんですよ。しかもグラウンドの中にも入れたんです! 市民球場での最後の公式戦から2カ月後に新日本プロレスの広島大会があって、その前日に球団の方と知り合いの人を通じて、特別に球場の中に入れてもらいました。オフシーズンなので選手は誰もいなくて、ベンチ、グラウンド、あと記者会見とかをやるような部屋にも入れてもらって、めちゃくちゃテンションが上がりましたね。

(注1)広島市民球場/1957年7月24日、中国地方初のナイター設備設置球場として開場。2008年9月28日は、長谷川良平氏がこけら落としのマウンドに上がって以来、3182試合目だった。ラストゲームは長谷川氏と同じ背番号18を背負った前田健太が先発。4番・栗原健太の本塁打などでカープが勝利し、有終の美を飾った。