◆188試合連続先発登板の金字塔

 2人目の“ドラ1”が、現在も『19』を背負う野村祐輔だ。菅野智之(東海大)、藤岡貴裕(東洋大)と共に“大学ビッグ3”の異名を取った野村は、明治大から2011年のドラフト会議で1位指名を受け入団。ルーキーイヤーの2012年は9勝ながら、防御率1.98という驚異的な数字で、平成生まれ初の新人王に輝いた。

「自己最高の数字を」と宣言して臨んだ2016年には、その言葉通りにプロ初完封、5月~7月にかけては8連勝を記録するなど大活躍。最多勝、最高勝率の二冠を獲得し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 2021年4月11日には、プロ野球記録となる188試合連続先発登板の金字塔も打ち立てた。物腰の柔らかさとは対照的な気迫溢れるピッチングで、まだまだカープの投手陣を支えてくれることを期待されている野村の活躍がイコール、背番号『19』の歴史に彩りを増していくことになるのだ。

【背番号『19』を背負った主なカープ選手】
大石弥太郎(投手/1967年-1974年)
清川栄治(投手/1988年-1991年)
長谷川昌幸(投手/1996年-2004年)
上野弘文(投手/2007-2011年)
野村祐輔(投手/2012年-)
※初めて背番号を付けたシーズンのポジションを表記。