◆こだわり② “野球経験者ならではの目線”でお客様に寄り添う接客

ーちなみにお二人は野球経験者でしょうか?
榎「僕は小学校4年生のときに始めて中学校3年生までやっていました」

黒木「僕は小学校1年生から高校3年生までやって、西条農業高を卒業してからこの体育社に入りました」

野球の経験を元に親身になって相談にのってくれる人気のスタッフ(左から黒木さん、榎さん)

ー経験を踏まえての修理のこだわりはありますか?
黒木「自分も高校野球をしているときグラブのこだわりが強いほうだったんで、自分のこだわりを押し付けるというよりも、お客様の希望をなるべく引き出して、それに合ったものを提供することを一番意識しています」

榎「僕は野球をやっていたのも中学校までだったので、道具にもお金をかけていないしこだわりも一切ありませんでした。ですが、今はこれだけ多くのメーカーの質の高いグラブが揃っている体育社で働いていますので、その目線を逆に活かしてお客様に一番合うであろうグラブに導くサポートができたらいいなと思ってやっています」

ー経験がそれぞれ違いつつも共通している部分もあるんですね。昔は自分もそう思っていたなと思いながら接客することもあるんでしょうか
黒木「そうですね。僕は高校を卒業してまだ2年目ですし、学生さんと近い感覚で話せるので、共感も多かったりしますね」

榎「僕は逆に新鮮な部分もありますね。『今こんなのが流行ってるんだ』と、逆にこちらが知識をもらうこともあるので、それを元に自分で調べたりして学ばさせていただく事も多々ありますね」

ーこれだけ多くの商品があると商品知識という面でも他店と違ったりするんでしょうね。
榎「一年目のときはひたすらカタログを見て勉強して、分からないところを上司に聞くようにしていました」

黒木「僕もカタログを見たりもしますが、それ以上にお客さんのほうが知っていることもあるので、素直にお客さんに聞いて自分の知識にしていったりしています」

徹底的にお客様に寄り添いご要望を叶えるべく対応している。

ー革の質などはメーカーで違ってくるものですか?
黒木「全然違いますね。手にしっくりくるものには個人差がありますし、メーカーによってツヤ感やしっとり感や馴染みが違ったりとそれぞれ特徴があります」

ー普段の生活で、プロ野球や草野球を観戦しているとグローブに目がいったりしますか?
榎「結構ありますね。特に高校野球を見ていると、今の高校生はこのメーカーを使ってるなとか、いい味が出てるグラブだなとか(笑)」