キャンプでは守備面の課題克服に取り組んだ宇草孔基。

 カープの選手に密着し徹底取材をもとにお届けする、J SPORTSと広島アスリートマガジンの新企画『広島東洋カープ選手応援企画』。その記念すべき1人目に選ばせてもらったのはプロ2年目の宇草孔基選手。毎週の取材、毎月1回のロングインタビュー、そして、ファンの方の声も取り入れながら、企画を進めていきます。

 今回の記事は春季キャンプが始まる直前のタイミングで行ったインタビュー。レギュラー奪取に向けて勝負のシーズンとなる、今季への想いをお届けします。

※2022年2月9日に『J SPORTS『カープ“愛”倶楽部』で公開
取材・文/真田一平 取材協力/J SPORTS

《J SPORTSと広島アスリートマガジンが独自に入手したマル秘エピソードも多数掲載》
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◆オフに一番意識して取り組んだのは“キャッチボール”

―キャンプの1番のテーマは、開幕までケガなく調整していくということですか?

宇草:いえ、僕はまだまだアピールをしなければいけない立場です。ケガをしないのはもちろんですが、どんどん勝負をして、良いものを首脳陣に見てもらい、レベルアップしていけるように取り組みたいと思います。

―プレーの面でアピールしたいのは?

宇草:このオフに一番意識して取り組んだのは“キャッチボール”なんです。まずはそこですね。

―キャッチボールとは意外でした。

宇草:今の自分の一番の課題は守備、なかでも送球です。それを少しでも改善するために、“相手に正確な送球を届ける”ことを意識して練習してきました。体の使い方、投げる際の力の入れ方などの感覚が良くなったと手応えを感じています。

―意識を変えたことで良くなったというわけですね。

宇草:じつは堂林(翔太)さんのアドバイスがきっかけなんです。

―どんなアドバイスだったのですか?

宇草:「足の力が8なら腕の力は2。合わせて10の力でキャッチボールをすればいい」と教えていただきました。そのアドバイスは、自分の中にスッと入ってきましたね。まだまだ継続して練習は必要ですが、その意識で投げることで、これまでと比べて、体と力のバランスが良くなりました」

―たしかに分かりやすいですね。

宇草:今は良い感覚で投げることができているので、その感覚をしっかりと体にしみ込ませて、実戦でできるようにしていきたいです。何事も飛び級はできないので、毎日のキャッチボールから意識して、力をつけていきたいと思っています。

―その守備ですが、昨年は、センターとライトの起用が中心でした。今シーズンは、どのポジションでアピールしていこうと思っていますか?

宇草:どのポジションでも守れるように準備はしていますが、自分の理想としては、やっぱりセンターを守りたいです。

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◆宇草孔基 プロフィール
1997年4月17日生。東京都出身。常総学院高では甲子園に出場し準々決勝に進出。高校時代はU-18代表に選出された経歴を持つ。高校卒業後は法政大学へ進学。4年生の春季にベストナインに輝くと日米大学野球選手権大会にも出場した。2019年ドラフト2位で広島東洋カープに入団。ルーキーイヤーの2020年シーズンは、二軍で打率.281、62安打を記録。10月に一軍デビューすると、プロ初安打・初打点を記録し、13試合で11安打を放った。しかし10月の試合で右腓骨(ひこつ)を骨折し離脱。長いリハビリを経て、2021年4月に実戦復帰。6月にはプロ初本塁打を放ち、交流戦では5盗塁を記録するなど、一軍で存在感をみせた。一度二軍に降格するも、10月に一軍再昇格を果たすと、10月・11月で25安打・2本塁打をマーク。1番打者として打線を牽引する活躍をみせた。3年目を迎える2022年シーズン、レギュラー奪取の期待がかかる。

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