今季、鈴木誠也から〝野手キャプテン〟を受け継いだ野間峻祥。プロ8年目のシーズンは、言動に責任と覚悟を持つことが求められる。今回のインタビューでは、リーダーとしての心得を中心に話を聞いた。自身が考える理想のリーダー像、そしてユニホームに『C』マークを宿す意味。プロ野球選手として新たなスタートを切った、野間の決意に迫る。(全3回のうち3回目・取材は2022年3月上旬)
◆1試合、1打席、1球を大切にプレーしていく
─今季は外野のレギュラー奪取の期待もかかります。プレーヤーとしてはどんな1年にしていきたいですか?
「まだ誰が出るかは明確に決まっていないと思うので、外野手争いは開幕以降も続いていくのではないかと思います。起用された試合で結果を残しても、隙を見せると、次の試合では別の選手が起用されるケースもあるでしょうから、とにかく気を抜くことなく、与えられたチャンスをつかみ取りにいきたいです」
─個人としてこだわっていきたい数字はありますか?
「盗塁を増やしたいです。これまでのシーズン最多は17盗塁なので、まずは20盗塁を目指したいと思いますし、それを実現するためには一軍で試合に出る必要があります。まずはスタメンで試合に出続けることを目標にしていきたいです」
─機動力野球復活に向けて、足が魅力の野間選手にかかる期待も大きいです。
「ずっと足を使える選手と言われてきただけに、盗塁だけでなく、一つひとつの走塁、守備面においても、自分の持ち味を活かせるように取り組んでいく必要があると思っています」
─狙いたいポジションはありますか?
「今年はライトを守ることが多いですが、チームから求められればどこでも守る気持ちでいますし、しっかりと対応できるように準備していきたいです」
─4年ぶりのリーグ優勝に向け、野手キャプテンとして、チームの勝利にどう貢献していきたいですか?
「目の前の1試合、1打席、1球を大切にして、1年間がむしゃらに泥臭くプレーしていけば、結果は後からついてくると思っています。今シーズンはとにかく必死にやっていきます」
◆野間峻祥(のま たかよし)
1993年1月28日(29歳)/兵庫県出身/180cm/83kg
右投左打/外野/村野工高-中部学院大-広島(2014年ドラフト1位)