36試合を戦って20勝15敗1分で、セ・リーグ2位のカープ。OBの笘篠賢治氏に、ここまでの戦いで気になったポイントについて語ってもらった。

チーム状況に合わせ、柔軟な活躍を続ける上本崇司(今季の春季キャンプで撮影)

◆バンテリンドームで試したい雰囲気のつくりかた

 5月3日からの巨人3連戦では、菊池涼介がコンディション不良でスタメンを外れましたが、「2番・セカンド」で使われた上本崇司が、きっちりと役割を果たしてくれました。送るところはきっちりと送るなど、つなぎ役に徹していました。

 今後、打順を考えていく上で、2番に上本を置き、菊池をクリーンアップの後ろに据えて得点力に期待するというパターンの可能性もあるのではないかと思います。

 そして、今後は中日戦が鬼門になりそうです。特にバンテリンドームでは、今季ここまで1勝5敗と苦しんでいます。昔からそうなんですけど、この球場は、試合に入っていくときに、ロッカールームではグラウンドレベルの雰囲気を感じにくい、そういった環境なんですよね。

 なので、試合前にベンチ裏のロッカーで、気分が高揚するような音楽をかけるといったような雰囲気づくりをしていくのもいいと思います。中日の投手陣も良い選手がそろってはいるのですが、バンテリンドームでは、いつもよりカープ打線に元気がないような気もするので、ムードづくりなど変えていけるところはあるのではないかと思います。

 次のバンテリンドームでの試合で借りを返してくれることを期待したいですね。